コラム
【Now Assist】ServiceNow Vancouverバージョンで新リリース。AIによる補助機能
ServiceNow
ServiceNowのキーワードとして
“市民開発”
というワードはよく出ていました。
最近、Vancouverリリースが発表されてからは、
“AI”
というワードが加わっています。
弊社シスラボも、市民開発とAI活用を促進するため、
App Engine Studioと、Now Assist for Creatorを契約して運用しています。
今回は、どういう形でServiceNowを開発し、今回のリリースが何の役に立っているのか、簡単にご説明します。
この記事を読むと
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ServiceNowと、”市民開発”や”AI”というワードの関係性を理解できます
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Vancouverリリースの情報を具体的にイメージできます
市民開発って?
市民開発とは、ざっくり、IT部門以外が開発を実施することです。
多くの非IT部門は、「この仕組み使い辛いなあ」と思っていても、「こういう風になったら楽だなあ」まで具体化は出来ません。
市民開発を促進すると、圧倒的に当事者意識が付きます。
- 不満を要望に具体化する作業
- 要望を実現する作業
この2つをトライできるようになるのが、
市民開発のメリットだと、お客様と接していて感じる部分です。
勿論2. は、簡単には実現できなかったりするので、その時こそ、IT部門や開発ベンダーの出番が来ます。
また、この仕組みが根付いていくと、こんなメリットもあります。
- システム部門への無理解や無茶振りが減る
- 金額や工数など、コストへの見通しが立ちやすくなる
書いてみると良い事しかありませんが、
技術畑でない人が開発に参加するという、実際にはかなり難しい仕組みでもあります。
それをローコードで入りやすくしたのがServiceNowであり、
今回、VancouverリリースからAIによるサポートが可能になったことで、更に使いやすくなっています。
Vancouverリリースって?
先程から名前が出ているVancouverですが、都市ではなくバージョン名です。
ServiceNowは、半年に一回アップデートをリリースしています。
リリースのバージョン名は、世界の都市やランドマークから取っており、
これまでのTokyo、Utahリリースに続いて、今回のバージョンはV、Vancouverと呼ばれています。
直接関係は有りませんが、バージョン名に日本の都市名が選ばれると、
何というか誇らしい気分になりますね。
因みにこれまではFuji、Tokyoが選ばれており、YのリリースはYokohamaになると聞いています。
AI機能の”Now Assist”ってどんなの?
Now Assistという、AIによる支援機能は、先述した通りVancouverで初公開された追加機能です。
Now Assistにはいくつかパターンがあるのですが、
今回は開発者向けの”Now Assist for Creator” を例に、一部をご説明します。
①フロー作成のサポート
ServiceNowの標準機能に、Flow Designerというものがあります。
Flow Designerは、
極端な話、マウス操作だけで申請の承認や通知や、連携のアクションまでを設定出来る
ワークフローツールです。
選べるアクションは数十~数百(プラグインで拡張したり、作ったりもできます!)
Now Assistを使えば、次に置くアクションはどれがいいか、おススメしてくれます。
市民開発は、「まず色々試しながら・・・」というフェーズが一番大変です。
その時、AIがおすすめしてくれるアクションで、簡単にアプリが作れるのであれば、非常に助かります。
②生成AI
昨今当たり前に聞くようになってきた生成AIが、ServiceNowにも登場しました。
ServiceNowのフローは、いろいろなアクションを設定できますが、
必要なアクションがなかったり、アクション内で計算を実施したり、等の場合では、Javascriptで命令を出せます。
しかし、市民開発者にはJavascriptを読めない人の方が当然多い…。
そこで、Now Assistを入れておくと、↑画像のように、行の横に青い”♦♦”マークが付きます。
その行に、必要な命令を(日本語もOK)打つと、灰色のコードを数秒で作ってくれるのです。
勿論まだまだ完璧な生成AIではなく、部分的な手直しが必要になったり、
完全な対応ではありませんが、その時こそパートナーの出番です。
生成AIの使い方や、生成AIを併用したサポートをお考えの場合は、是非お声掛けください。
総括
いかがでしたでしょうか。
App Engineはアプリ作成を簡単にし、
Now Assistは、エンジニア以外の方がアプリを作るのを早めてくれます。
シスラボは、今日本で一番Now Assist(for Creator)を活用している企業です(2024年4月現在)。
気になる方は、どういう形であれば活用できるのか、一度相談をしに来てください。
今後も新しいリリース情報を公開していきます。
詳細を知りたい方は、是非一度お問い合わせください。