コラム
ServiceNow開発パートナーから見た、AI支援機能をご紹介①【Flow Designer】
ServiceNow
シスラボは、ServiceNow 開発パートナー(C&Iパートナー)として登録されています。
同時に、ServiceNowの自社導入を行っており、
App Engineに加え、生成AIによる支援機能であるNow Assist for Creatorを導入しています。
今回は、Now Assist for Creatorを使ってみた結果を、一部お伝えします。
開発パートナーって?
開発パートナーは、先述した通り、C&Iパートナーと呼ばれています。
登録されていると、お客様の支援時にServiceNowからのサポートを受けたり、
パートナーだけに公開されている情報にアクセスすることが出来ます。
また実績を積んでいる事業者は、
ServiceNow社からの案件紹介を受けるケースもあるため、
より実績を積みやすくなるという仕組みです。
他のパートナー制度は、ServiceNowの販売権を持ったパートナーや、
アプリケーションの開発パートナーなどに分かれており、
特に販売権を持ったパートナーは、開発パートナーも兼任しています。
販売パートナーは開発パートナーを兼任することが殆どですが、
導入の段階によっては、実質的な開発テクニックや知見を貯め込んでいる、開発パートナーを頼ることも推奨されています。
Now Assistって?
ServiceNowは、主に2023年のVancouverバージョン以降、AIサポート機能の充実化を図っています。
※ServiceNowは半年に一度新バージョンを公開しており、アルファベットの順でリリースされています
AI機能はNow Assistと呼ばれており、for Creatorは、開発者向けの機能を集めたライセンスです。
シスラボでは、開発者の迅速な育成を狙って、該当ライセンスを数十契約しました。
後から知ったことですが、どうやら世界的なアーリーアダプターであったらしく、
ServiceNow社から講演依頼やフィードバックの依頼を受けています。
そんな開発者向けAI機能ですが、
主な機能はアプリ構築のサポートです。
今回は弊社が導入したアプリ構築ツールである、App Engineをメインに、いくつかご説明します。
フローデザイナーの構築支援
①レコメンド機能
Flow Designerは、ServiceNowの基本機能であり、ワークフローとRPAを複合したようなツールです。
ServiceNowでは、アプリケーションを作成する際には、必ずと言っていいほどお世話になります。
つまり、それだけ開発における作業量が多くなりやすい機能ということです。
また、ServiceNowはローコードツールなので、
お決まりのパターン、を覚えるのが手っ取り早いです。
Now Assistは、そのお決まりパターンをレコメンドしてくれます。
このような形で、100近くあるアクションから次のものを探し出す手間を省いてくれるのは、
慣れた人にとってはありがたい機能です。
②コード生成
コード生成は、Flow Designerに限った機能ではありません。
Now Assistを契約していれば、Javascriptを打ち込む殆どの機能で活用できます。
今回はFlow Designerのアクション内部でのコード生成を実施しました。
正直まだ発展途上で、中々きれいなコードは作ってくれませんが、
型を作ってくれるので、中の値を上手に当てはめれば利用できます。
特に、ServiceNow独特の文法に慣れていない方にとっては、
素早いキャッチアップが期待できます。
総括
いかがだったでしょうか。
ServiceNowをこれから導入する場合には、
内製を検討するケースもあるかと思います。
しかし、キャッチアップに時間もかかるので、
外部の支援に加えて、AIの活用も推奨されます。
弊社は、お客様の構築チームには参加せず、
内製サポートという形で支援を実施しているケースもございます。
もし導入や保守、運用支援が必要な場合は、
一度お問い合わせください。
※また別の機会に、今度はAI支援機能を使った、アプリ構築の自動化もご紹介します。